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羽鳥建築設計室業務日誌



店舗計画スタート 2


この店舗が入る建物は

私どもより遥かに各上の設計事務所

佐藤総合計画という大手設計事務所が担当されていまして

経営コンサルタントの方のご縁で

当事務所が内部の内装工事を受け持つ形に成りました

佐藤総合計画(以下AXS)担当者から

こちらの図面の不備のご指摘を頂き

対応策に追われているのが今の動きです

住宅設計専門に動いてきた事務所でしたので

店舗設計のプロにお願いして

お手伝い頂いております

とても頼もしい方たちです。 

 

店舗計画スタート1


三陸海岸の鯨の基地でもある

鮎川の港の復興支援施設に入る

7店舗の同時設計に入りました。

昨年の2月に始まり実施設計の内容が

ほぼ固まりましたが

今後は予算との格闘です

本来の住宅設計とはずれますが

設計事務所活動を昨年初めまで休業しておりましたが

向こう5年間は用途 規模に制限を設けず

チャレンジしてみようと考えております。

 

 

建築家というしごと27


建築家という呼ばれ方は

明治期以降わが国に入ってきた呼称

であると前に書きましたが

個人を際立たせるという考え方は

江戸期以前のわが国にはあまり見受けられません

千利休の茶室や小堀遠州、夢窓疎石の日本庭園のほか

個人の業績として現代にまで伝わった話は

見受けられません

法隆寺、桂離宮ほか多くの寺院仏閣など

棟梁の名前など歴史の教科書にも出てきません

現存する地方の古民家など

当時にしてみれば

相当なお金を掛けてつくられたものも

作者不明であることは言うまでもありません

浮世絵の東洲斎写楽も

個人名では無いという説もあります

浮世絵は 絵師 彫師 摺師と

高度に分業化されていて

一つのプロジェクトチームを編成させて

創られていたという話を聞きました

建築という物つくりの考え方も

江戸期以前ではこの様な考え方で

進められていたのかも知れません。 

 

 

建築家というしごと26


わが国も少子高齢化の時代の流れで

使われていない住宅が全国で800万戸も

あるそうです

1世帯3人とみても2400万人分の住宅が

余剰に供給されている状況なのです

国としては労働に必要な

外国人や海外観光客を国内に引き込み

余っている住宅の有効利用を図ろうと

しているみたいで

まず第一に経済活動に貢献できるかが

優先事項のようです

結婚して子供をもうけこれからの家庭をどの様にしてゆくのか

そう考えている方々の優先したい事項とは

大きなずれを感じます

資金的にある程度余裕のある家庭では

新しいすまいをお考えのようですが

中古の住宅をリフォームではなく

リファイン(大きくプラン内容を作り変える)として

住宅を取得されるのも選択肢として

お考え頂くのもいいのではないのかとも思います

設計内容にもよりますが

新築よりは概ね予算が掛からず

いい立地を取得できる可能性も新築よりあります。 

 

建築家というしごと25


建築という仕事ほどお金儲けに向かない商売はありません

でも、創作性という点では全く反対です

学生時代設計の課題は私にとってとても幸福な時間でもありました

線を引く事から形を作ってゆく事そのプロセスが

楽しくて仕方ありませんでした

当時は有名になってお金を沢山頂いて

悠々自適な生活をおくって・・・などなど

中には そこらへんしっかり計算して人生設計する人もいましたが

私の場合恐ろしいほど無欲の精神状態でおりました

でも、社会に出されて 小さいながらも

一国一城の主として事務所を経営しなければならない立場に立たされますと

そういう綺麗ごとが通用しない非常に厳しい現実に立たされます

生活の為ですから当たり前の事なのでしょうが

いま問題にして要る事が

この創作性(芸術性)と現実とのバランスをどうとってゆくのか?

 

100棟以上販売実績のある 大手ハウスメーカーの営業マンで

学生時代の友人がいるのですが

営業成績やお金に焦点を置きすぎると仕事が楽しく無くなると

言っていたのがとても印象的でした。

 


 


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