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羽鳥建築設計室業務日誌



建築家というしごと17


それぞれの事務所によって違いますが

ある事務所では 特定の工務店 職人に絞って工事を進めるケースと

複数の業者を使い分けるケースがあります

当事務所では後者になりますが 案件によって振り分けています

工務店 職人はそれぞれ長所短所があり その見極めが必要とも言えます

これは失敗事例でしたが 施主さんがとても大事にしている

ペットの小屋を付随で設計したのですが 依頼した職人さんが忙しくまた知り合いの職人に

再以来したケースでした 元の職人には図面を渡してありましたが

この職人はコピー機を持っておらず コンビニで最小限の図面を複写し渡したようです

この為ペットの小屋は図面通りに作らず 施主さんももう作ったからと諦めました

とても後味の悪い思いをしたものです

工務店 職人といってもほんとうに様々で この様な癖を見抜くのも

工事を依頼する設計事務所の役割だと思います

 

 

建築家というしごと16


設計事務所の場合 大きな難点は期間が住宅1棟で約1年掛ります

その中でも設計期間に通常2か月 非常に凝った設計の場合

半年掛る場合もあります 当然ハウスメーカーや工務店は経費負担のため敬遠するでしょう

ただ、完成された物件をご覧になればその差は一目瞭然です

施主の好み 住まい手の心理 感動の演出 丹念に計算された構造躯体

機能優先だけではなく 感動や喜びなど目には見えない部分への配りが散りばめられています

当然施主の予算に合わせての設計ですから大きなずれもありません

自分と波長のあった設計士に出会えば住まい作りはより楽しいものになるでしょう。

 

建築家というしごと15


建築設計事務所に移りますが

設計事務所でも ハウスメーカーや工務店の下請けに入って

図面だけ書く事務所もあれば構造計算だけとか設備設計だけとか

世間一般に存在を公表しない事務所もあります

ホームページを出すような事務所では 仕事を直接請け負い

図面を書き 工事監理まですべてをこなします

ハウスメーカーとの違いは先に制作された図面を施主が選択するのに比べ

施主の要望を聞きながら図面の線一本一本を手作業で引いてゆきます

カスタムオーダーメードの住宅と言えますでしょうか

そこに設計事務所としてのカラーが反映されますので

個性的な住まいの形が実現されます

また、価格の面でも予算に見合ったプランを計画して行きますので

限られた予算内で最大限のパフォーマンスを発揮します

ただ、工務店などでは設計料はただみたいな触れ込みで営業されている所もあり

ほんとうは総工事費に設計士の経費を上乗せさせているようですが

建築設計事務所では設計監理業務報酬として10%~12%総工事費の他掛ります

それが高いという印象をもたれる方もいらっしゃるようです

つづきます。

 

建築家というしごと14


今回は工務店Cクラスについてですが1~3人の小規模大工で一匹オオカミ的職人です

設計事務所などはこう言う人たちに仕事を依頼するケースが多く

この職人さんたちはハウスメーカー 工務店 などを現場ごとに点々と移動して行きます

営業力もなく宣伝もしないので技術一本で勝負する人たちとも言えます

プライドをもってこなす職人もいれば 別に職業をもち空いた時間にこなすひとも見受けられます

最近の住宅工法はプラモデルを組み立てるように簡略化されており

技量のない職人もある職人も同じような結果をだせる工法が普及しています

簡略化された工法では職人への支払いが低く抑えれれ 職人のサラリーマン化も進んでいます

ハウスメーカーの戦略からそう言う流れが作られてきていますが

将来はロボットが変わりを果たす事態にでもなるのでしょうか。

 

建築家というしごと13


地場の工務店には大きくわけて3つに分類できます

一つはハウスメーカーに限りなく近い

販売力 営業力を持ち広域に渡って展開している会社(Aクラス)です

もう一つは設計事務所とハウスメーカーの丁度中間を取った中規模の工務店(Bクラス)

まずここから入りましょう 

Bクラス工務店には専属の設計士がいて顧客のニーズに合わせて注文住宅を設計します

設計士のレベルはその会社の経営力にほぼ比例しハウスメーカー 設計事務所と比較して

凡庸で無個性な傾向があります デザイン力 プランニング力が劣ります

中規模の会社経営ですので 利益率を考慮するとどうしても施工のしやすい

安易な設計内容となることは否めません

商圏も半径10KM程度でしょうか ですから顧客も縁故知人 地元の人などに限られてきます

このクラスの工務店は専属の職人も抱えており

その人たちの給料を確保して行くためにどうしてもコンスタントに受注を確保しなければなりません

それでもいい点は 顧客とのコミュニケーションを大切にし

長所は見つけにくいが欠点を極力なくす努力をしているようです

際立った個性あるデザインなど望まず 住むための基本的な機能 性能を満たせばよいという考え方なら

満足できる水準の住宅を建築してくれると思います。

つづきます。

 

 


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