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羽鳥建築設計室業務日誌



住まいるらいふ17


45年前と間取りを現代風に大幅に刷新する方向性から

東側にあった玄関を 南側建物中央に変え

8畳間1室を多目的玄関ホールに設計しました

古い台所と廊下を挟んだ8畳茶の間を一つにまとめ

20畳ほどのリビングダイニングキッチンとしました

以前から使われていた無垢の木のテーブルを

活用したいとのご要望から

8人掛けのテーブルをキッチン流し台に沿わせ

とても機能的になりました

バリアフリー対応とするために

玄関ポーチまでのスロープと玄関土間から廊下までの

2重のスロープで段差処理を施しました

施主さんのアイディアから8畳もある玄関ホールは

多目的ホールとなり

ご近所の方が靴を脱がず立ち話できるベンチなども設え

日射の強い日はMさんの愛犬も休める場所でもあります

また玄関ホールを起点とし

キッチンから浴室脱衣場 物干しテラスまでの動線が

機能的でスムースとなるように処理されています

いずれ 写真でもご紹介して行きます。

 

 

住まいるらいふ16


M邸の大まかな基本構想は

45年前の重たい瓦の乗った住宅のイメージを

いかに今の時代に合った住まいの形に変えて行くか

というテーマで進めてきました

施主のMさんは20代後半の息子さん 娘さんの

いらっしゃる方で 一方要介護の必要な

お父さん お母さんも同居されている多世代同居のご家族です

要介護に必要な バリアフリーの視点と

子供さん世代にも引き継げるような

次世代の生活にも対応出来るような

複合的な観点で計画をまとめて行く そんな方向性です

 

息子さんがハウスメーカーにお勤めということでしたが

Mさんの強いこだわりと思いから

当事務所にとのご依頼を頂いた経緯です

またMさんも建設業界の耐震補強金物を供給する会社にお勤めされ

この業界についてはかなりお詳しいかたでもありました

 

祖の様な事情も含め

このプロジェクトは リフォームと言っても

耐震改修 バリアフリー 多世代同居 空間構成の大幅な刷新

動線計画 コストパフォーマンス 総合的なリデザインなど

クリアーしなければならないハードルが多義にわたり

限られた期間と予算のなかで進めて行かなければならない

住宅建築としては難しい案件であったと思います。

つづきます

 

住まいるらいふ15


つづいて 空間機能リフォームについて触れてみます

以前のブログでも小さく紹介しました

柴田町船岡のM邸のリフォームで

築45年の重たい瓦屋根の住宅でしたが

震災で半壊し主要構造部以外を全面にわたって

改修工事しました

M邸は小さく6畳~8畳の部屋が中央の廊下を介して

繋がる典型的な日本家屋です

モルタル塗の塗り壁をテノミで丁寧に壊してゆき

内部の仕上げ材とも取り外し

基礎 土台 柱 屋根下地を除いての

全面撤去といった状態にまで解してゆきました

つづきます。

 

住まいるらいふ14


仙台市では 補助金を出しての

耐震改修工事を奨励していますが

国の方針としても 

2020年までに耐震改修の必要な住宅の90%以上を

改修達成率として目標に定めているようです

現時点でのデータを見てみますと

改修に掛ける各家庭の金額は

平均で100万~150万程工事が

最も多いようです。

仙台市の場合 構造に関わる工事部分のみの負担しか

補助金として計上しないため

この機会だから 

まとめて全体もリフォームしようという家庭も

躊躇(ちゅうちょ)されているのが現状のようです。

 

 

 

住まいるらいふ13


耐震診断で報告があがってきた結果で

耐力壁(プラン上動かせないかべ)が出てきて

建築士は変更はできかねますという

回答を 一般的に話すことが多いのですが

耐力壁がある程度工夫すれば

位置を変更することは可能なんです

 

将来増築を考えていて

ここの場所はどうしても譲れない

こういうケースもよくあるのですが

専門家の言うことだから

しかたないのか?

と断念してしまう施主さんもいらっしゃいます

 

ですから、専門家の丸投げしないで

まず、ご自分の考えをぶつけて盛ることも

住みよい未来の為にはとてもたいせつなことです。

 

 


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