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建築家というしごと27


建築家という呼ばれ方は

明治期以降わが国に入ってきた呼称

であると前に書きましたが

個人を際立たせるという考え方は

江戸期以前のわが国にはあまり見受けられません

千利休の茶室や小堀遠州、夢窓疎石の日本庭園のほか

個人の業績として現代にまで伝わった話は

見受けられません

法隆寺、桂離宮ほか多くの寺院仏閣など

棟梁の名前など歴史の教科書にも出てきません

現存する地方の古民家など

当時にしてみれば

相当なお金を掛けてつくられたものも

作者不明であることは言うまでもありません

浮世絵の東洲斎写楽も

個人名では無いという説もあります

浮世絵は 絵師 彫師 摺師と

高度に分業化されていて

一つのプロジェクトチームを編成させて

創られていたという話を聞きました

建築という物つくりの考え方も

江戸期以前ではこの様な考え方で

進められていたのかも知れません。 

 

 

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