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羽鳥建築設計室業務日誌



建築家というしごと20


建築設計事務所も顧客からお金を頂戴し作品を提供するという流れから

ある種ハウスメーカーや工務店と同じく商売業であると言えますが

売上や利益を第一に追求する後者とは決定的に違う点もあります

事務所立ち上げ当初工務店にするか設計事務所にするか

天秤に掛けていらした施主さんがこられました

この方は設計事務所も世間一般に言われる建築会社のように

「おたくもバックマージンを設計料の他にとるのでは?」と懐疑的な態度でした。

確かにバックマージンを業者に請求する事務所もあるとは思いますが

設計事務所の仕事は商行為である以前に

「コモン」-公けの利益 を追求して行く責任が付随してきます

「コモンセンス」-住宅ならば、近隣との調和、家族の幸福、子供の教育

資産の形成保存、生活者の心理的影響、健康、安心、安全・・・・・・

商行為以前に取り組まなければならない点が山積しています

公けの利益の為に社会奉仕する姿勢こそ

建築設計事務所の果たすべき役割であると言えます。

 

建築家というしごと19


設計事務所に依頼される場合

施主のみなさまが一番気になる部分の一つは

設計監理業務報酬料のことだと思います

通常ですと 総工事費の10%~12%が基本です

2000万の住宅で200万~240万でしょうか

ただ設計工事期間が12か月としますと

一か月あたり16万~20万支払う勘定になります

一か月に均すとそれでもサラリーマンの給料よりも安いはずです

割安の月収で建築士の専門家を働かせる訳ですから

そこをどう解釈されるかですね

ちなみに当事務所では施主さんの総予算にあわせて

設計報酬を調整させたりもしております

超有名なハウスメーカーの設計士のサラリーと比較してどうでしょうか?

 

建築家というしごと18


ハウスメーカー 工務店 と 設計事務所で大きく異なる点の一つは

前2社がおおむね会社の収益 利益を最重視している事に対して

設計事務所は施主の側に立って施主とともにゴールを目指すという点に集約できると思います

それが設計事務所の長所であり 最大の売りである訳ですから

プロジェクトが成功するためには 施主の理解と協力がどうしても必要になります

ここで施主が悪徳業者に対するように疑いの目で見るような状態だと

設計事務所はその能力を最大限に発揮できません

設計事務所にいい仕事をさせるためには 施主はおおらかな気持ちで臨まれたほうが

よい結果が出ます。 

施主と設計事務所がスクラムを組んで施工業者を巻き込んで

いい流れを形成できれば プロジェクトはほぼ成功します。 

 

建築家というしごと17


それぞれの事務所によって違いますが

ある事務所では 特定の工務店 職人に絞って工事を進めるケースと

複数の業者を使い分けるケースがあります

当事務所では後者になりますが 案件によって振り分けています

工務店 職人はそれぞれ長所短所があり その見極めが必要とも言えます

これは失敗事例でしたが 施主さんがとても大事にしている

ペットの小屋を付随で設計したのですが 依頼した職人さんが忙しくまた知り合いの職人に

再以来したケースでした 元の職人には図面を渡してありましたが

この職人はコピー機を持っておらず コンビニで最小限の図面を複写し渡したようです

この為ペットの小屋は図面通りに作らず 施主さんももう作ったからと諦めました

とても後味の悪い思いをしたものです

工務店 職人といってもほんとうに様々で この様な癖を見抜くのも

工事を依頼する設計事務所の役割だと思います

 

 

建築家というしごと16


設計事務所の場合 大きな難点は期間が住宅1棟で約1年掛ります

その中でも設計期間に通常2か月 非常に凝った設計の場合

半年掛る場合もあります 当然ハウスメーカーや工務店は経費負担のため敬遠するでしょう

ただ、完成された物件をご覧になればその差は一目瞭然です

施主の好み 住まい手の心理 感動の演出 丹念に計算された構造躯体

機能優先だけではなく 感動や喜びなど目には見えない部分への配りが散りばめられています

当然施主の予算に合わせての設計ですから大きなずれもありません

自分と波長のあった設計士に出会えば住まい作りはより楽しいものになるでしょう。

 


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