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羽鳥建築設計室業務日誌



住まいるらいふ 2


リフォームを業者に依頼する前に

自分の身の回りをよくみてみて下さい

そして、これはよく使うもの

あれは、めったにつかわないもの

物と向かい合っていると

その区別がよく付きます。

ある程度目星がついたら

ホームセンターで手頃な段ボール箱を

まとめて購入し

必要なもの、不要なものを

振り分けてみましょう

70%ぐらいは、不要なものばかりです。

家具や書籍、衣類、食器など

考える以上に出てくるはずです。

仏教用語に壇舎利(だんしゃり)という言葉もありますが

これが壇舎利です。

そうしたら、おもいきって ゴミ処分場へ出しましょう。

こころが軽くなり、気分がスッキリしてきます。

リフォームを考えるのはそれからでいいんです。

 

住まいるらいふ


近年、国内の住宅で空家となっている件数が

800万戸ほどあるという調査報告もあがってきてます。

今の建設産業は 住宅不足だった

高度経済成長期の発想をひきずって

いまだに壊しては建てる

「スクラップ&ビルド」方式で動いています。

せっかく建てたものなのに

もったいない気がしませんか?

痛んだ所を補修して

意匠、デザインでリファインすれば

新築を建てるコストの

50%~75%で夢のような空間が

実現できるのです。

新築には新築でしか表現できない世界もあるのですが

普通に今よりちょっと素敵に!

なんていう考えでしたら

リフォーム、リファインで十分

ブログ更新しばらくおやすみでしたが

リフォーム、リファイン中心に

連載で掲載して参りたいとおもいます。

 

 

建築家というしごと22


設計事務所には組織型、アトリエ型大きく2分類されて

組織型では医療系専門 商業系専門、住宅系専門

といいますか(その分野に強い)など各得意分野があります

アトリエ系でも公共物件を扱ったり 医療福祉に強かったり

事務所ビルマンションなどを扱ったり 住居専門だったりさまざまです。

個人病院で内科、小児科、産婦人科、外科、などにわかれるのと同じです

建築士には1級、2級、木造とありそれぞれの守備範囲が違い

公共性の高い大規模建築は1級がほぼ独占しています

住宅となると2級建築士が多く建築士の登録数も

圧倒的に2級建築士が多数をしめます

当事務所は1級建築士事務所ですが個人住宅以外は

ほとんど扱っておりませんがマンション定期報告 大規模改修工事なども手掛けます

一口に設計事務所といってもすべて万遍なく手掛けるということはなく

みなそれぞれに守備範囲をもって活動しているのです。

 

建築家というしごと21


以前のメールでもお伝えしてきたように建築設計事務所は工事そのものの責任者ではなく

あくまで設計図書通りに工事が行われているかを監理する立場であるとお伝えしました

この事は工事の完成に責任を持たないという事ではありません

工事を完成させるためにどの様な職人を選ぶかまたは配置させるかなど

プロジェクトに必要な人材をチョイスし完成へ向けてコーディネートする立場にある訳です

施主とともに二人三脚で目標を目指しながら職人たちのモチベーションを

如何に高めて行くかそれはオーケストラのコンダクターの役割にも通じる所があります

工事の場の雰囲気 やる気など目には見えない部分の仕事です

ですからノルマの時間給で雇われた規格化された現場とは一線を画します

専門家でない方はイメージやパッと見の印象で判断されるケースが多いと思いますが

視覚化されない部分そのプロセスと内容が大きく違って来るものです。

 

 

建築家というしごと20


建築設計事務所も顧客からお金を頂戴し作品を提供するという流れから

ある種ハウスメーカーや工務店と同じく商売業であると言えますが

売上や利益を第一に追求する後者とは決定的に違う点もあります

事務所立ち上げ当初工務店にするか設計事務所にするか

天秤に掛けていらした施主さんがこられました

この方は設計事務所も世間一般に言われる建築会社のように

「おたくもバックマージンを設計料の他にとるのでは?」と懐疑的な態度でした。

確かにバックマージンを業者に請求する事務所もあるとは思いますが

設計事務所の仕事は商行為である以前に

「コモン」-公けの利益 を追求して行く責任が付随してきます

「コモンセンス」-住宅ならば、近隣との調和、家族の幸福、子供の教育

資産の形成保存、生活者の心理的影響、健康、安心、安全・・・・・・

商行為以前に取り組まなければならない点が山積しています

公けの利益の為に社会奉仕する姿勢こそ

建築設計事務所の果たすべき役割であると言えます。

 


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