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羽鳥建築設計室業務日誌

住まいるらいふ15

つづいて 空間機能リフォームについて触れてみます

以前のブログでも小さく紹介しました

柴田町船岡のM邸のリフォームで

築45年の重たい瓦屋根の住宅でしたが

震災で半壊し主要構造部以外を全面にわたって

改修工事しました

M邸は小さく6畳~8畳の部屋が中央の廊下を介して

繋がる典型的な日本家屋です

モルタル塗の塗り壁をテノミで丁寧に壊してゆき

内部の仕上げ材とも取り外し

基礎 土台 柱 屋根下地を除いての

全面撤去といった状態にまで解してゆきました

つづきます。

 

住まいるらいふ14

仙台市では 補助金を出しての

耐震改修工事を奨励していますが

国の方針としても 

2020年までに耐震改修の必要な住宅の90%以上を

改修達成率として目標に定めているようです

現時点でのデータを見てみますと

改修に掛ける各家庭の金額は

平均で100万~150万程工事が

最も多いようです。

仙台市の場合 構造に関わる工事部分のみの負担しか

補助金として計上しないため

この機会だから 

まとめて全体もリフォームしようという家庭も

躊躇(ちゅうちょ)されているのが現状のようです。

 

 

 

住まいるらいふ13

耐震診断で報告があがってきた結果で

耐力壁(プラン上動かせないかべ)が出てきて

建築士は変更はできかねますという

回答を 一般的に話すことが多いのですが

耐力壁がある程度工夫すれば

位置を変更することは可能なんです

 

将来増築を考えていて

ここの場所はどうしても譲れない

こういうケースもよくあるのですが

専門家の言うことだから

しかたないのか?

と断念してしまう施主さんもいらっしゃいます

 

ですから、専門家の丸投げしないで

まず、ご自分の考えをぶつけて盛ることも

住みよい未来の為にはとてもたいせつなことです。

 

 

住まいるらいふ 12

つづいて、構造耐震リフォームについて

触れてみたいと思いますが

東日本大震災以降、公共機関の助成で

耐震リフォームを進められている家庭が

増えてきております

助成金も1件 40万程になりますから

大いにご利用されるべきです

 

ただ、リフォームですから

壁や床、天井などを外したり 壊すわけですので

この機会に住まいとして

全体を見直し 耐震に直接かかわらない

設備や間取りそのものを一から見直す

大変いい機会であるとも言えますので

空間構成や水回りの動線、

今の時代に合ったデザインの刷新をはかるのも

いいと思います。

 

住まいるらいふ 11

省エネルギーを一般の方がイメージされる時

最も消費するエネルギー部分は

暖房、冷房、給湯などが挙げられると思いますが

専門家の話では東日本(北関東以北)では

暖房と給湯で全体の40%程度占めるそうです

冷房は10%程で思いのほか低い数値です

ですから、住宅を計画して行く場合

寒冷地対策と給湯エネルギーのロスを低くすることが

キーポイントだと言えそうです。

 

 

 


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