当時世界一美しかった都市江戸
西洋世界では生活空間を美しく整える習慣は
上流階級の人間だけで
教養が無いと見なされていた庶民は
ゴミかくずでとして見放されていたようです
そんな同じ江戸の一般庶民が
自ら率先して庭先に花を植えたり
生活の場を美しく整えられたのは
戦国時代が終わり
どの様な階層のものでも希望すれば
寺子屋で教養を身につけられた事も
大きいかも知れません
そこではどんな事を庶民の人々が学んだのでしょうか
一つは儒教からきた「朱子学」とも言われていまして
「老子」や「孔子」などが残した教えの一部とも言えます
元は「礼記」の一遍だった「大学」「中庸」を抜粋し
「論語」「孟子」を加えその四篇を「四書」とし
この「4書」の事を朱子学と言うそうです
「四書五経」という言葉よく聞きます
今 毎朝「論語」を数行ずつ朗読しているのですが
儒教に対する世間一般の評価はかなり偏っているように
思えます。
孔子一門は諸国の王たちから取り立てられたりしましたが
孔子一門の教えの自分たちに耳障りの言い所だけを
採用し利用しただけでした
王や君子をすべての中心に据えて
世界は王の廻りを回り続けるといった部分など
非常に美味しいとこ取りです
孔子一門は孔子の言動がおかしいと感じた弟子たちなら
躊躇することなく孔子に食って掛かります
そこで喧々諤々(けんけんがくがく)の論戦に
発展して行くのですが
弟子たちは決してイエスマンなどではありません
穿った(うがった)見方をすれば
実践のための人間学でした
日本の先人たちも特に侍(サムライ) も
唐 宋の時代のこの思想家から
多くを学んだのではないのでしょうか。