ページ先頭 本文へジャンプ
ホーム > すまいづくり
羽鳥建築設計室まい・たびっくす

マイホームを夢見て

新年明けましておめでとうございます

本年の第1号は 住まい造りについてお話します
こんなこと言うとメーカーさんに怒られそうですが
率直に思ったことです
いえを造るのに皆さんにとって最も大事なことは
お金がいくらかかるかですよね
ここでハウスメーカーと個人の設計事務所を比較した場合
ハウスメーカーにはスタッフが
1 経営陣
2 商品開発スタッフ
3 設計チーム
4 現場監督者
5 営業
6 経理事務

と少なくとも6人が食べてゆかなくては経営が成り立ちません
翻って 個人の設計事務所は
1 主宰 一人
で済むんです
6人が安定した生活を送る為には
大量に工事を受注してなるだけ設計の手間がかからないように
工事も単純化して労力をへらし終わった工事は手離れがよくないと
会社の歯車が廻って行かないのです
でもこんな家づくりの進め方に皆さん納得しますでしょうか?
家族のありかたは千差万別みな違うとおもうのですがどうでしょう
高気密 高断熱 耐震性これらは大事ですが
必要条件であっても十分条件ではないとおもうのですが
私は目に見えない部分の設計
例えば くつろぎ感 開放感 心地よさ 安心 安全 わくわく感など
機械で測定できない領域を表現することこそ設計の本質だと思います
時間をかけて答えを見出すプロセスこそ大切なのではないのでしょうか
 

りふぉーむ

 

築30年の住宅のリフォームを手がけました。
本体がかなり痛んでいて、屋根の下地材から床 壁に至るまで
全面改修の大掛かりな工事でした。
床はさくらの無垢材で非常に硬く通常の市販品に要する手間の
三倍以上はかかったと思います。
リビングは 二階を仕様しないという前提でゆかの振動が伝わっても
構わないというオーナーの承諾を頂き床梁に直接天井を張り
以前より40センチ高く天井を上げることが出来ました。
システムキッチンも30年前のものを5センチかさ上げして
扉の色を張り替えてリファインしました。
この物件はいつでもご覧になれます。
オーナーが快く承諾されました。

 

すまいづくり1

 

いえをつくる方法には色々なパターンがあると思います。まずスタイル デザインを決める 次に構造の性能を決めてしまう 居住性能をとことん追求する イ ンテリア エクステリアをイメージしてから設計する 色にこだわる 素材にこだわる などなどいろんなアプローチがあります。でも大抵の場合ひとつのパ ターンを決めてしまうとここで安心して後は流れ作業になってしまうものです。設計者の側から言わせてもらえればこれが楽なのですから。でも一人ひとり違う 命の器である住まいを設計するのですから 本当なら一軒一軒そのたびごとに悩み苦しみながら答えを出してゆくという姿勢が正しい道だと思います。おもいっ きり悩みましょう