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羽鳥建築設計室まい・たびっくす

あーと6

CG(コンピューターグラフィック)の技術がかなり進歩しました

建物の外観イメージを相手につたえるとき

今までは、パースという特殊技能をもった職人さんが

描いていました。一点透視技法とか 遠近法のような

絵画を描く技法の応用で一枚に何日もかけて描いてゆきます

グラデーションを付けるのにエアーブラシを駆使したりして

手間ひまをかけて制作してゆきます。

最近のCGソフトでは、クリック操作一、二時間程度で

プロ顔負けのパース画を手にできます

照明器具の光源の具合で影の入り方の微調整も可能です

ただ、なんでも簡単にできてしまうと出来上がったものに敬意を払わなくなるし

ありがたみも薄れてきちゃいます。

便利 というのも考え物だとおもいます。

 

あーと5

即興で芸術を表現するという話でしたが

日本古来の表現には

たとえば、水に墨を数滴おとし

松脂(まつやに)のついた竹でひっかきまわすと

面白い文様が現れます

それを和紙をかぶせて模様ごと写しとる

そんな技法が発達しました

江戸元禄期の画家尾形光琳(おがたこうりん)などは

そんな技法利用して

代表的な襖絵を制作しています

日本古来の絵画や民芸品などには

そうした即興によって生み出された美しさをだしているものも

数多く存在します。

つづく。

 

あーと4

DVDのコミックに、GA(芸術家アートデザインクラス)

というタイトルのアニメがあるんですが、

芸術家の卵たちの学園でのお話をおもしろおかしく

描いてみせてるんです。

随所に基本的な技法などを解説する部分があったりして

素人にもあたりがいいんです

コラージュやフロッタージュのような近代絵画史に登場する

表現方法などうっかりすると思いつきでやってるのか?

なんて誤解されやすいのですが

その表現に至るまでのプロセスっていうのは西欧社会では

当たり前のように共有されています

ポロックのアクションペインティングなんかも

即興性みたいにとれなくもないですが

これだってプロセスを共有されているから認められたと思います

CGが発達して素人でも気軽にアートを表現できる環境ができたといっていいでしょうが

普及しすぎるとありがたみが無くなってしまう様に感じるのは自分だけでしょうか?

つづく。

 

あーと3

東京でのセミナーの帰り、美術館に立ち寄り、

中国古典の水墨画や日本画が大好きなので、

三井記念美術館の浮世絵展に足を運びました。

開館が10:00で一番乗り、貸切状態だったのですが、

時間はたっぷりあるのですが、じっくり観るとへとへとになるので、

一作品30秒それでもいいと思ったのだけチョイスして、

早送りで観てゆきました。

河鍋暁斎(字間違ってたらごめんなさい)。北斎、広重

版画のビッグネームがゴロゴロ展示されてるんですが、

有名な画家でも、作品によって受けるインパクトが違うのがわかるんです。

たとえば、その時のコンディションがよくないとか、

門下生の弟子に任せたとか、いろいろあると思うんですが、

そんなこと考えると結構楽しいものです。

東京駅で立ち食いそばをたべて、お昼の新幹線で帰宅しました。

 

あーと2

時間がたまに空く事があるんですが

そんな時は、近隣の県や町の美術館めぐりをしたりしています。

だいぶ前でしたが、山形美術館で四大浮世絵師展を開催してるのを

ネットでたまたま見つけ、脚を運びました。

写楽、歌麿、北斎、広重といったビッグネームの絵師たちの作品が一同に会す展示は

東京でもそうないと思います。

仙台というそこそこの都市があるのに山形の方では商売気がないんでしょうか

宣伝を積極的に打とうとしないようです。

地元宮城県美術館などはキュレーター(学芸員ー企画プロデュース)の評価が高いと聞いていますが

わたしの趣味の傾向が違うのかハッとする企画展に出会う機会がありませんでした。

中学生の団体さんとがやがやした所での美術鑑賞もないでしょうが、

静かに芸術品と触れてみたいという人たちも結構いるんです

岩手県美術館、福島県美術館などへもたまに脚を運んだりしていますが

隣県同士でコラボレーションした企画なんかも面白いとおもうのですが如何でしょうか。

 

 


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