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羽鳥建築設計室まい・たびっくす



いまどきの学生


夜7:30からのNHK クローズアップ現代で
いまどきの学生生活の様子が放映されてました
学生数がへり 大学も学生獲得のためにあの手この手で
勧誘してる様子が異様でした 特に学生寮は全室個室でシャワーバス付きは
当たり前で 2食付冷暖房完備 オートロックで
なんだか 腫れ物を扱うみたいに学生を大事にしてるんですね
私の時は(もう二十年前)風呂なし エアコンなし 一間で自炊でしたけど
特に銭湯は一日おきに通ってまして
洗い場のとなりには刺青(いれずみ)をしたおっさんなんかいたりして
もじもじしながらからだを洗った記憶があります

でも自分の子供に不便な思いをさせたくない親心はよく理解出来るのですが
大学ってある意味エリートを育成する機関だと思うんですね
私は めんどくさいこと わづらわしいことを買って出るのが
指導者でありエリートであると考えます
インターネット上でだけで情報のやりとりをするそんな教育のシステム
にはどうしても疑問を感じてしまいます

便利で簡単で気軽で楽な環境が人間にどうゆう影響を及ぼすか
教育者だけでなくわたしたちも考えなくてはいけないんでしょうね。
 

こらぼれーしょん 弐


スペインの天才建築家 アントニオガウディーには優れた弟子たちがいました
その一人に ジョセップジョジョールという人がいて
主にガウディーの作品の 装飾的部分を担当していました
例えばアパートメントのカサミラやカサバトリョの曲がりぬ練ったバルコニーや
アールヌーボー調の鉄細工加工のデザインとか
グエル公園のモザイクタイルの装飾など
ガウディーデザインの主だった所を担ってました
天才だからといってなんでも自分だけで片付けてしまうという考えは
ちがうんですね 
優れた建築家というのは 私見ですが個人としての才能があることは
必要条件ですが、ツワモノどもをまとめる力 コミュニケーション能力
なんかがないと 偉大な作品を生み出すことが出来ないのだと思います
それって 人間性とか広い意味での人間力なのかもしれませんね。
 

マイホームを夢見て


新年明けましておめでとうございます

本年の第1号は 住まい造りについてお話します
こんなこと言うとメーカーさんに怒られそうですが
率直に思ったことです
いえを造るのに皆さんにとって最も大事なことは
お金がいくらかかるかですよね
ここでハウスメーカーと個人の設計事務所を比較した場合
ハウスメーカーにはスタッフが
1 経営陣
2 商品開発スタッフ
3 設計チーム
4 現場監督者
5 営業
6 経理事務

と少なくとも6人が食べてゆかなくては経営が成り立ちません
翻って 個人の設計事務所は
1 主宰 一人
で済むんです
6人が安定した生活を送る為には
大量に工事を受注してなるだけ設計の手間がかからないように
工事も単純化して労力をへらし終わった工事は手離れがよくないと
会社の歯車が廻って行かないのです
でもこんな家づくりの進め方に皆さん納得しますでしょうか?
家族のありかたは千差万別みな違うとおもうのですがどうでしょう
高気密 高断熱 耐震性これらは大事ですが
必要条件であっても十分条件ではないとおもうのですが
私は目に見えない部分の設計
例えば くつろぎ感 開放感 心地よさ 安心 安全 わくわく感など
機械で測定できない領域を表現することこそ設計の本質だと思います
時間をかけて答えを見出すプロセスこそ大切なのではないのでしょうか
 

もだにずむIV


最近 シャープで繊細でかっこいい建物をよく
見かけるようになりました
ブティック や ブランドショップばかりでなく
一般住宅にもおしゃれなデザインの建物をみかけます
モダニズムの復活といってもいいでしょう
ただ 本当にモダニズムを理解しモダニズムのいい所を
踏まえて設計している建物はごく一部です
モダニズムの特徴である 早く 安く より合理的な部分だけを
拝借して 美しさとか優しさといったメンタルな部分を
なおざりにしてる業者さんが多いように見受けられます
モダニズムの祖の一人 ミース ファンデルローエがアメリカ シカゴに
建てた レイクショアドライブアパートメント(マンション)は
真四角のだだの箱ですが 細く見える柱に わざわざ細工を施して
建物に優雅さを与えています
この頃の建築家たちは モダニズムのいい面と悪い面をよく
わきまえていたんでしょうね
ただ 儲ければいいという姿勢では本当はないんです
 

もだにずむIII


1960年代ごろから 近代建築(モダニズム)への反省をふまえて
ポストモダニズム という流れが起こり始めました
一切の装飾を廃し 合理的でシンプルなデザインだったものが
人間性を取り戻し遊び心を加え そのモチーフを
クラシックな建築から取り入れてなんだか賑やかな様相を
呈しはじめました。
東京都庁舎なんかはその典型です
ポストモダニズムの流れは30年間つづきました
でも 社会に与えるインパクトがあったかどうかは疑問にのこります

つづく
 


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