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べんりなよのなか6


100年以上続いた機能主義建築が今から30年前一つの転機となりました

ロバートベンチュリーという建築家が提唱した新しい様式 ポストモダニズムです

クラシックなゴテゴテした無駄な装飾を一切排除した機能主義(モダニズム)建築からの反省で

かつての建築の様に表情のある装飾を復権しようという動きです

日本ではバブルの頃でしょうかクラシックな要素や現代芸術的な装飾や

とにかくデコレーションケーキの様なかんじだったと思います

提唱したベンチュリーの思想的な背景は無視されたようで

自己主張 近隣との景観的不調和 成金趣味的な意匠で見るものに訴えかける要素は見いだされませんでした

かつての建築は芸術 絵画 音楽 数学 天文学 人間学などを束ねる文化的な装置であったのですが

時代が下がるにつれ権力者のステータス 自己顕示 優越感などに利用されて来るようになって行くのです

デザインとう手法は西欧伝統の芸術の流れから来ているもので

古典主義ーモダニズムーポストモダニズムー現代建築とい流れでみても産業革命あたりから商業主義 個人主義の考えが入り

本来人間の心に訴える芸術の営みが 自己満足のための手法に成り下がってきているというのが現状でしょうか

デザインの果たす役割は人間回帰 人間賛歌であるべきと考えるものですが

自分勝手な自己表現や虚栄心を満足させるための表現方法であるべきではないと思います。

 

 

 

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