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べんりなよのなか4


100年以上前のもう一人の天才建築家にアントニオガウディーがいますが

完成までに現時点で300年掛ると言われていた

サグラダファミリア(聖家族贖罪教会)がスペインバルセロナに建っています

わたしが学生だった30年前4本の教会正面の小塔のみ建設中でした

工事に携わる職人は石をテノミで掘れる彫刻家に限られており

積み上げる石一つ一つ丁寧に彫り上げて行く大変手間のかかる工事でした

最近のIT技術の普及でこの手間の掛る作業を取りやめ

工場で製作した機材を使って工期を150年短縮し2026年完成を目指すそうです

写真で見ますと初期の手作りの部分とその後の部分ではアンバランスな感じがします

観光名所として教会を完成させそこからの収益を第一にかんがえたのでしょうか?

行ってみたかった建築でしたがはっきり言って幻滅です

機能主義ー工業化による大量生産によってうみだされたものは

最終的に人間の心になにも残しません 

聖家族贖罪教会の贖罪とはこの様な便利さが生み出す人間の罪だとわたしは考えるのですが

工業生産花盛りのこの時代ガウディーがあえて手間の掛る昔ながらの工法で設計した意図が

ここにあると確信します 機能主義が生んだ天才建築家コルビジェも晩年になって

彫刻作品のようなロンシャンの教会を設計したのも彼の全盛期の活動に対する贖罪かもしれません。

 

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