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しんぷるらいふ2


ちょっとまえのはなしをしたいのですが、 おしゃれなパン屋さん セ・マイフィックで店主の知人が 3周年記念のプチコンサート開催をされて 御招待された日の事だったのですが、 仙台の街へ行く特急バスに乗ろうとバス停まで 慣れない徒歩でトボトボ歩き、 じじばばが書き写した時刻表に合わせて十五分前に 家を出たのですが、乗り遅れてしまいました。 目前20メートルで手を振ったのに バスの運転手さんは、無常にも行ってしまったのです。 バス時刻表をみると、時間が変っていました。 10分早まっている事がわかり 「しまったー」を地団駄を踏みつつ、気を取り直し 仙山線の電車に乗る為に駅へ向かいました。 駅手前、100メートルで踏み切りの遮断機が降り、 上り方面の電車でない事を祈るばかりだったのですが、 この期待も裏切られ、最後の手段、遠廻りの市営路線バスに託しました。 時間が経てども、一向に来る気配無く、待つ事30分 次の便に着くはずの時間にノコノコとやって来ました。 アナウンスを聞くと道路渋滞でダイヤが乱れましたとのこと。 こうなったら「なるように、なるさ!」で いらいらする事をやめにして、車内の状況を観察しはじめたら、 今まで気づきもしなかった光景が目に入ってきました。 なんと年寄りと子供の多い事、煎餅を食べても和める様な雰囲気で、 見ず知らずの相手でも親しげに会話を交わしてる光景は 昔どこかでみた懐かしい光景でもありました。 普段、自家用車で街まで10分で行ってしまう程スピーディーな生活ばかりの 自分のライフスタイルからは想像も出来ない光景でした。 くねくねした旧国道を十箇所以上止まりながらとぼとぼ行く路線バスは、 イライラしながらアクセルをふかす自動車のライフスタイルとは別物で、 時間の流れがまるで違う世界でした。 便利であることは好いことなんでしょうけど、 あくせくしなくなると人間リラックス出きる物なんですね、 みんなイライラしてない、自宅の居間でくつろいでるのと変らない、 こんな生活を送ってる人たちは、いごこちのよさをどこにもとめたらいいのかを 知っているんだと思います。
 

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