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けんちくというしごと 2


 建築の原点というか出発点ていうことに関して
いろいろな方からご指摘を頂くのですが
住宅建築という部分に的を絞って考えますと
生活を守る、生命を守る、財産を守るなどなど
暮らしを継続させることが第一義であると言えます
ドームっいう言葉はdomest-domestic(家とか家族とか国内というニュアンスですか)
の語源だと思うんですが
守る、包むといった受容的な意味合いが強いと思います
建築と言う行為は女性的であると言われるゆえんはここにあるんでしょうか
翻って 神殿や大聖堂のような建築は
地球の重力に抗って ちから強くどこまでものびてゆきます
「地上に生きる全てとあらゆるものを支配せよ」
確か旧約聖書に載っている言葉だったと思うのですが 非常に男性的です
建築の定義を厳密に考えてゆくと女性的であるとばかりは言えない様な気がします
建築をビジネスの一手段ととらえる考え方もいいでしょうけど
生活を守ってゆくという視点から生活を創造するという視点へ
シフトさせてゆくことも大切なような気がします
建築的表現といいますのは
単に自己表現の機会と捕らえたり、
作品と称して自己満足するようなレベルとは一線を画します 
第一線で活躍されている建築家の方々の意識だと思います。
 

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