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建築家という仕事 6


先月 仙台メディアテークで学生の卒業設計日本一の
コンクールが開催されました
各大学を代表する作品だけあって力作ぞろいで
非常に独創的で今後の建築界の行く末を案じさせるような
すばらしい作品も結構ありました
でも最近の学生は最先端の流行の形に非常に敏感で
先端をはしる建築家の理論の美味しい所だけをとってゆくような
傾向もみられます
真に評価される建築家はその形に行き着くまで
トライアンドエラー を繰り返し ひとつひとつ積み重ねながら
やっとたどり着いた成果を世間に公表している訳で
漠然としたイメージや思いつきでそうしてるのでは
けっしてありません
よく建築家に仕事をたのむと自己満足の作品を押し付けられる
なんてことをよく耳にしますが
良識ある建築家は施主の意向や背景をそしゃくして
施主にとって最良と思われる唯一解を引き出すのが仕事です
その結果一般に普及している住宅メーカーが提示するようなイメージから
大きくかけ離れることが往々にしてあるんです
そこのところご理解頂きたいと思います。

 

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