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羽鳥建築設計室まい・たびっくす

あーと を観る目

芸術は心だとか 芸術はハートだとか
芸術鑑賞する際に観たままに 感じたままに
作品をとらえなさいといった指導をされる先生がよくいるんですが
ピカソのゲルニカとかジャクソンポロックのアクションペインティング
なんかワットみせられても はっきり言って
子供の落書きの延長線上みたいな作品にしか
我々一般人には観えませんよね
でもなぜこの様な作品が高く評価されてきたのかよく考えてみると
絵画の歴史をたどってみると
ルネッサンス以前の絵画は字を読めない人たちにもその意図が
伝わるように主題 登場人物 構図なんかが決められていたし
ルネッサンス以降は絵書き手中心の視点からみた世界観を
遠近法 明暗法を駆使して表現されていました
近代に入ってセザンヌが立体的な表現方法をあみだしたし
モネが後に印象派と呼ばれる色彩点描画を始めました
ピカソやポロックが思いつきで感情にまかせるままに描いたのではなく
主題や構図 デッサン 色彩なと緻密に計算したうえで
最後に表現されたその形が名作となって形に表れたのだと思います
海外での評価は最終的な結果に対してというより
そこに至ったプロセスがどうなのかを基準としているんでしょうね
芸術を鑑賞するにはそれなりの下準備が必要だと言う事なんだと思います。
 

あーと

 

最近水彩画の勉強をしてまして 図書館からビデオをまとめ借りして
初歩の初歩から始めてます。ふでの走らせ方から色の組み合わせ
構図の取り方 などなど小学校から習っていたのに随分と
理解していなかった部分がたくさんありました。ビデオの講師は
アルウィンさんという外国人の方で コトバを整理して
段階を追って説明してくれるので、全く絵心のない私でも
なんか 描けるような気持ちにさせてくれるのです。
日本人で同じようにビデオで解説してる芸術家のかたのも見たのですが
その先生の説明は 見たように 思ったまま 描けばいいとしか
言ってくれず これでは階段を十段いっきに駆け上がれと言ってる
様にしか思えないんです。
でも テクニックを出し惜しみしてるのではなく、これって
日本人の美徳なのかもしれませんね。
理屈っぽいのは知ったかぶりで上品ではないといった感覚なのでしょうか?
しかし これからの時代は上に立つ者は感覚だけでなく
下にいる者に 一歩一歩ステップアップしてゆけるように
梯子(はしご)を架けてあげないと
全体のレベルアップはむずかしいかもしれませんね。

 


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