いま 日本社会で出回っている
工業製品はほとんどが5~6年で
古臭くなってきてしまうのは
前のブログでも述べましたとおり
見た目を目新しくして どんどん製品を
買って頂こうという 供給者側の都合に
私たちがうまく載せられているからだと
いう事がだんだんと分かってきました
そんな事情でデザインされる商品ですから
なんか表面的で中身のないデザインが
とてもたくさん出回っているように思えます
デザインというのは西欧社会2000年以上の歴史が生んだ
芸術学から派生した技術でして
古代ギリシャ以前にまでさかのぼります
デザインを理解するには
西欧思想、キリスト教文化、クラシックの流れを
まず抑えなくてはいけません
「守」「破」「離」ということばはわが国でも
古くから伝えられていましたが
型を守り 型を破り 型から離れる
この型から離れたのが デザイン という分野だと言えます
我が国のほとんどのデザイナーは
守、破、離 というステップを踏まず
なんとなく気分に合わせて
ただ思いつくように 形や色を決めているように
思えてなりません
基本が出来ていないから
安っぽく 薄っぺらなデザインが氾濫してしまうのでしょうか
工業製品は売れて何ぼですから
目新しければ コンセプトやポリシーなど
どうでもいいのかも知れませんね。